
背中ニキビが出来ている場合でも、水着や背中のあいた服などを着たいタイミングはありますよね。
そんなときはやっぱりそのままではなく、ムダ毛処理などももちろんやっておきたいところです。
でも「背中ニキビがあるのにカミソリで剃っても大丈夫かな……」などはもちろん気になるところで、万が一を考えるとなかなか踏み出せません。
これは間違いではありません。
背中ニキビが出来ているときにカミソリで剃ってしまうのは絶対に止めておきましょう。
なぜかというと、単純に言って悪化するからですね。
ムダ毛処理なども気になる部分ではありますが、カミソリを使うというのは肌にどういった負担があるのか、また背中ニキビとどのような関係があるのかを知っておき、安全にムダ毛処理を行うことを考えていく必要があります。
今回は背中ニキビができているときにどうしてカミソリで剃ってはいけないのか、また安全に処理出来る方法などをまとめてお伝えしていきます!
背中ニキビの原因
どうしてカミソリで背中ニキビを剃ってしまうのがいけないのかを知るためには、そもそも背中ニキビがどういったものかを知っておく必要があります。
ですからまず
「背中ニキビの原因」
を知っておきましょう!
背中ニキビが出来る原因としてはいくつかありますが、大きくまとめると
- 皮脂の過剰分泌
- シャンプーやボディーソープなどのすすぎ残しの刺激
- ホルモンバランスの乱れ
こういったものが原因です。
シャンプーやボディソープのすすぎ残しの刺激は丁寧に泡を洗い流すこと、ホルモンバランスの乱れは生活習慣を改善していくことで改善が期待できます。
問題は
「皮脂の過剰分泌」
で、皮脂の過剰分泌が起こってしまう原因はいくつかありますがホルモンバランスの乱れなどを除いて考えると、主な原因は
「乾燥」
なんです。
乾燥してしまった肌は角質層に隙間が出来てしまい、その結果肌のバリア機能が低下します。
その結果内部の水分が蒸発して硬くなってしまい、古い角質が毛穴を塞いでしまいやすくなります。
すると皮脂がうまく分泌されずに毛穴に詰まりやすくなったり、また角質層に隙間が出来てしまうということはそこに外部の刺激や物質が入り込みやすくなります。
乾燥すると肌は皮脂を過剰に分泌して補おうとしますので、例え乾燥肌の方といえど皮脂の過剰分泌、そして背中ニキビは避けられないんですね。
そして乾燥状態によって背中ニキビはさらに悪化し、その結果ニキビ跡や黒ずんでしまったりする原因にもなります。
この状態の肌は「肌のターンオーバー」という肌の生まれ変わりの機能もうまく働きませんので、さらに肌の状態は悪くなってしまい、悪循環となってしまいます。
では、カミソリで背中を剃ってしまうと
なぜNGなのか?
詳しく説明していきますね。
どうしてカミソリで剃ってしまうと背中ニキビにNGなのか
背中ニキビができる原因は分かりましたので、次にどうしてカミソリで剃るといけないのかについてをお話します。
「ニキビもスパッと切れるから、予防にいいのでは?」
と思ってしまう事もあるかも知れませんがコレ、実は逆効果なんですね(経験者は語る)
炎症している背中ニキビなどに直接カミソリを当ててしまうのはもちろん刺激となって良くないことは分かりますが、「白ニキビや黒ニキビの場合は問題ないのでは?」と思ってしまう方もいらっしゃると思うんです。
しかしカミソリでムダ毛処理をするということはどうしても肌を傷つけてしまうので、角質の表面に細かい傷を作ることになります。
カミソリで毛を剃ると、
「カミソリ負け」を起こしますが
これは皮膚の保湿機能を奪う
危険行為でもあるからなんですね。
乾燥も誘発します。
また背中は自分では見えにくい部分であるため、背中ニキビがある部分をうまく避けることもしにくく、深剃りやカミソリ負けなどをしてしまってもなかなか気づけません。
この結果角質の炎症を悪化させ、背中ニキビの炎症が悪化してしまう可能性があるんです。
また角質を傷つけるともちろん肌のバリア機能を低下させますので、背中ニキビの原因のところでもお話した
「角質層に隙間が出来てしまった結果、肌のバリア機能が低下している」
状態となります。
つまりカミソリで背中ニキビを剃ると、今できてしまっている背中ニキビを悪化させてしまう可能性があるのはもちろん、背中の肌のバリア機能を低下させて新しく背中ニキビを作ってしまう可能性もあるということなんですね。
では、背中ニキビがある場合のムダ毛処理はどのようにすればいいのか?
改めてチェックしていきましょう。
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背中ニキビがある場合は事前治療を行ってからムダ毛処理を!
一番良い対策としては間違いなく
「背中ニキビをしっかり治してからムダ毛処理をする」
になります。
医療機関などを受診してしっかり背中ニキビを治し、それから脱毛を行うことが最も安全に処理出来る方法です。
また背中のブツブツの場合は背中ニキビではなく「マラセチア毛包炎」というマラセチア菌という菌が原因の場合もあります。
こちらの場合は医療機関を受診して抗真菌剤をもらうことで一気に対応することも可能です。
理想は
「しっかり背中ニキビを治してからムダ毛処理」
ということは覚えておき、出来るだけ治してから行うようにしましょう。
遠回りのように見えるかもしれませんが、場当たり的な治療を繰り返すのは結果的に時間もお金もムダにかかってしまうので注意です。
また、
どうしても背中ニキビがあるけれどムダ毛処理をしたい、脱毛したいという場合は、専門のクリニックで「光脱毛」してもらうことをおすすめします。
とはいえこの場合もクリニックなどでしっかり相談し、医師の判断はしっかり聞くようにしてくださいね!
どうすれば背中ニキビがある状態でも安全にムダ毛処理出来る?
安全を第一に考えると背中ニキビがある状態ではムダ毛処理をしないことが一番ですが、出来るだけ安全に行える方法としていくつかご紹介します。
この場合も基本的に炎症などは起こしていない状態が前提になりますので、炎症した背中ニキビなどがある場合はやっぱり先に治療を優先しましょう!
電気シェーバーを使う
カミソリはどうしても深剃りしやすく危険ですので、電気シェーバーを使って処理することで多少肌への刺激を抑えることは可能です。
この際もしっかり石鹸やシェービングクリームを使用して肌表面のすべりをしっかり良くしておくこと、
またできれば自力ではなく、人の手を借りることを考えましょう。
背中は合わせ鏡などで頑張ってもどうしても見えにくく、シェーバーの操作も「手が届きにくい」などで不安定になります。
またカミソリなどを使う場合も同じですが、ムダ毛処理を行う際にはいくつか基本的な注意がありますのでそれもチェックしておきましょう。
- 逆剃りをしない
- 力を入れすぎない
- 剃る前に入浴もしくは蒸しタオルをしばらく当て、肌を柔らかくしてから剃るようにする
逆剃りはどうしても毛穴に傷をつける可能性が高くなりますので、ムダ毛処理では必ず毛の流れにそって動かすようにしましょう。
しっかり剃ろうと力を入れすぎても肌を痛めることになりますし、場合によっては出血することもあります。
また剃る前にしっかり肌を温めておくことで肌が柔らかくなり、またムダ毛も剃りやすくなりますので、入浴後もしくは蒸しタオルをしばらく当てたあとに処理するようにしましょう!
こういった「お風呂剃り可」というタイプを選べば入浴時に使いやすくなりますので、ぜひおすすめします!
除毛クリームを使う
肌質が強い方、炎症している赤ニキビなどがない方の場合は除毛クリームを使って処理する方法がおすすめです。
とはいえ刺激を与える方法であることに違いはありませんので、事前に狭い範囲でチェックするなどしっかり対策は考えておくと安心です。
また、そもそもニキビではなくお肌自体合わない方もいらっしゃいます。
事前に自分が使っても大丈夫かどうかは、念のため確認しておいてくださいね。
こういった背中にも使えるタイプの除毛クリームを探して使えば安心ですので、ぜひ探してみてください(もちろんこちらもおすすめです!)。
除毛クリームを使う場合は最初に必ず「パッチテスト」を行い、肌への負担やトラブル、また相性などを確認してから使うようにしましょう。
パッチテストは腕などの一部に10円玉ほどの範囲で塗って5分ほどつけたら洗い流し、その後24時間かけて肌トラブルを確認する方法です。
事前にこうやってテストすることによって、広範囲に塗ってしまってからトラブルが発生する可能性を防ぐことが出来ます。
また肌質は体調などにも左右されますので、理想としては「使う1日前には毎回必ずパッチテストを行う」ことをおすすめします!
除毛クリームも自力ではしっかり背中全てに届かせることは難しいですのでできれば人に助けてもらう、もしくは
こういった「届かない部分にもクリームなどをしっかり塗れる専用グッズ」を用意することをおすすめします!
ブラジリアンワックスを使う
はちみつやロウをまとめて固めたワックスを使って、ベリっと脱毛をする
「ブラジリアンワックス」
を使う方法も、カミソリを使う以外の方法としてはメジャーです。
(ただ、一人ではまず出来ない方法なので補助が重要です)
この方法は剃るのではなく、毛自体を強制的に引っこ抜いてしまう方法なので、かなり皮膚への負担が大きく正直ニキビにはオススメできません…。
とくに背中はカラダの部位の中でも広範囲ですし、皮膚へかける負担もなかなかのもんです。
背中の毛穴は大きいので、脱毛をして湿疹を起こすこともありますし、雑菌を含みやすくなり新しいニキビが発生してしまう原因にもなりかねません。
様子を見ながらやってみて、これが一番自分に合っていればそれでもいいのですが、かならず実施後の保湿ケアは怠らないようにしましょうね。
お肌に異常を感じたらスグ使用を控えましょう。
まとめ
正直なところ、背中ニキビがあるときにムダ毛処理を行うことはどんな方法であれ少なからず刺激になりますので、あまりおすすめは出来ません。
カミソリを使ってしまうと炎症への刺激、また角質を傷つけ背中ニキビを悪化させる原因となりますので、カミソリは使わないようにしたほうがいいです。
背中ニキビがある場合はもちろんですが、ない場合もムダ毛処理でカミソリや除毛クリームを使うことは、どれだけ刺激が少ないように努力しても肌のバリア機能を一時的に低下させてしまうことになりますからね。
ただ、絶対にやってダメという訳ではありませんが
ムダ毛処理を行ったあとは絶対にアフターケア、化粧水や背中用のジェルなどでしっかり保湿することを心がけておきましょう!
負担を限りなく減らして安全にムダ毛処理をするとなると専門機関の光脱毛などがおすすめですし、基本的には背中ニキビを治してから処理するほうが良いことも間違いありません。
もし背中ニキビができている場合にムダ毛処理をする場合は自分の肌質や背中ニキビの状況を見直し、出来るだけ安全に出来る方法を選んでください。